病院に行くと病気の症状にあわせてお薬を選んで処方してくれますが、カウンセリングではその方がいったい今一番「何に困っているか?何を改善したいのか?」ということに焦点をあてていきます。
同じような症状でも「いったいどういうふうに困っているのか?どこをどう改善したいと考えているのか?」というのはそれぞれ、感じ方、考え方、生活のスタイル、仕事、などで微妙に違います。何に一番困っていて今後どうなると一番その人らしさを発揮できるか?いったい何がその方の本来の力を発揮するのをじゃましているのか?ということを考えながら詳しくお話をうかがっていきます。
たとえば同じうつでもその人が人間関係に悩んでしまうのが一番の原因なのか、仕事を完璧にやろうとするのが一番の原因なのか、何につけても自信がなくて引いてしまうのが一番の原因なのか、自分が疲れているのに気がつかず無理を重ねる癖が一番の原因なのかによって、それぞれこれから何を改善すれば生活の質があがるのか対処法がまったく変わってきます。どこで一番引っかかってしまっているのか過去から未来へ、心、体、家族、職場、学校、地域社会と深く広く大きな視点で見ていきます。
人間関係が苦しい、なんとかしたい、ということ一つとってもひとりひとりさまざまな理由があります。一番大きな悩みがおとなしくて雑談が苦手、という場合は雑談にうまく参加するやりかた、感じの良い挨拶の仕方、返事をしてくれない人にはどう対処するか、自分の意見を上手に主張する方法から練習することもあります。また、子どもの時の大きな傷つき体験があっていつも人を信用できずに孤独な気持ちでいるのがひととうまくいかない理由の一つ、とわかれば、その体験をもう一度現在の大人の視点で見直して傷を癒していく作業をする場合もあります。まわりの人に認めて欲しくてがんばってからまわりしてしまっている場合にはまず自分で自分を認めることができるにはどうしたらいいのかを一緒に考えていきます。
カウンセリングはまずだいたいのデザインと方向性を決めて、その人にぴったり合うように少しずつ調整をしていくオーダーメイドの作業です。カウンセリングの中でみなさまがそれぞれ自分に合った働き方、考え方、毎日の暮らし方を発見していただけたら、そして本来みなさまが持っている力を発揮するお手伝いができればと思っています。



